ヒメボタル, ヒメホタル, 姫蛍, ゲンジボタル, 安久町

安久町に生息するヒメボタル（姫蛍）。大切に見守りたい。

　数日前、１本の電話がありました。
　安久町には、めずらしいホタルがいるので、是非見にきて欲しいというのです。
　その珍しいホタルの名前は、ヒメホタル。
　一般的に知られているゲンジボタルより一回り小さく、光り方もまったく違います。

　今回は、観察会に同行して話を聞かせていただきました。

　
　安久町で、ヒメホタルの観察会がひっそりと開かれています。

　ヒメボタル（姫蛍）は、体長7mm。
　ゲンジボタルやヘイケボタルより一回り小さい。
　頭部と羽根は黒く、前胸は赤くなっています。

　雌は雄より一回り小さく、太っており、後翅が退化しているため飛べない。

　ヒメボタルの特徴の一つは、その光り方です。
　かなり強く発光し、歯切れ良く点滅します。
　オスは飛びながら発光しますが、メスは草木につかまった状態で発光します。

　
　左がヒメホタル、右がゲンジボタル。（観察会の方にお借りして撮影しました。）

　一方で、観察会の方々はどのようにして見守っていくかという課題もかかえています。
　安久町でヒメホタルを見ることができるのは、ごく一部の地域。
　保護される環境が整っていないまま見に来る人が増えると、
　ゴミが増えたり、捕獲する人がでてきたりと、
　生態系に影響が出る可能性があるからです。

　今後、ヒメボタルの数を減らすことなく、どのように維持していくか
　というのは大きな課題のようです。

　ヘイケボタルは、宮崎県レッドデータブックの準絶滅危惧に指定されています。
　ヒメボタルはレッドデータブックに記載されていませんが、その理由はまだ認知されていないことが考えられます。

　観察会の方々は、ヒメホタルの生息地を大切に見守り、都城の観光に活かしたいと話をされていました。

インタビュー・取材一覧

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