マクロビオティック, 玄米菜食, 穀物菜食, 正食 ,久司道夫

　

　今回は、マクロビオティックの料理教室を開いている徳丸さんに、マクロビの事や食育のことを聞いてきました。あと、不妊治療のことなんかも。

　徳丸さんは、フードコーディネーターの資格も取得されていて、その他にも、ハーブ、紅茶、アロマの資格ももっていらっしゃいます。
　現在は、きらり体験教室でマクロビオティック料理を担当されています。

　それでは、早速ですが、マクロビについて簡単に教えてください。

　「マクロビの主食は玄米で、野菜中心の食事のことを言います。それに加えて、雑穀や、海草などをバランスよくとっていきます。
　特に、玄米は重要で、お米をそのまま食べる事になるので、“生命をいただく”ということにもなります。
　また、玄米には、切干大根などのような、日本の素朴な食べものがあいます。
　汁ものは、昆布と椎茸でダシをとります。
　とってもヘルシーなので、お肉が大好きな人は、たまにデトックスとして、マクロビを試してみるのもよいかと思います。」

　玄米の炊き方って、結構、時間がかかったり、めんどうだったりしますよね。

　「玄米は、秋冬には、圧力鍋で食べるのがお勧めです。もっちりした食感になります。
　そして、春夏は、鍋で炊くとよくて、あっさりした食感になります。
　それと、炊く前に、６時間はお水に浸しておく必要があります。 」

　「それから、マクロビは、塩を重視していて、それに調味料などにもこだわります。どんなに食材が安心安全なものでも、塩や調味料に添加物が沢山はいっていては、台無しになってしまいますから。」

　それでは、徳丸さんは、なぜマクロビを始めようと思ったのですか？

　「 もともと私は、不妊治療をしていたんです。結婚してから子どもが授からなかったので、不妊治療を７～８年しました。とにかく、早く子どもが欲しくて、ホルモン注射を沢山しました。それでも、ずっと妊娠できなかったんです。今思えば、もっと自分の体とじっくり向き合っていけば良かったのかなと思います。
　そして、子どもを産むことを諦めて、不妊治療を休んで、気をまぎらわすために、花などの習い事をしていました。
　そこで、玄米食をしている方に出会いました。玄米で、体調がよくて、冷え性なども改善したと聞いて、私も冷え性がひどかったので、試すようになりました。
　そして、マクロビオティック界の重鎮、久司道夫さんのことを知って、そこの教室に通うようになりました。
　そして、ほとんど諦めていたのですが、結婚１３年目にして、子供を授かったんです。 」

　教室は、いつぐらいからされていますか。

　「３年ほど前からです。最初に始めた頃は、味が薄いとか、味がしないと言われました。今では、高城町の生涯学習センターでも行っています。教室は、お勉強ではなくて、料理がメインになります。試食の時間に話をするようにしています。」

　どのような生徒さんがいらっしゃいますか。

　「お一人の生徒さんは、双子の子供がいらして、一人は卵アレルギー、お一人は小麦アレルギーを持っていました。そして、母乳で育てているということもあって、食事を見直そうということで、自分の食べるもの、子供の食べるものに気を使うようになったということです。

　多くの方は、マクロビには、ほとんど興味を持っていません。
　でも、妊娠して、子供にアレルギーなどが出ると、どうして出たのかと悩みます。
　妊娠しているときは、自分が食べたものが全部、子供にいきます。
　農薬や添加物は、毎日のように体に吸収されていくので、気をつける必要があります。」

　ちなみに、いままで、マクロビ教室に男性が習いにきたことは、ないそうだ。

　食育ということが、最近言われるようになりました。

　「今、多くのご両親は忙しくて、子供に手をかけられなくなっています。
　いちばん、いけないのは、お小遣いだけあげて、好きに買わせてしまうこと。
　子供は、甘いもの、自分の好きなものだけを食べてしまいます。
　 また、子供の頃から味の濃いものを食べていると、それが自分の味覚となってしまうので、できるだけ手作りのものをすすめています。」

　実は、マクロビは、奥が深いですね。

　「そうですね。例えば、陰陽のことがあります。
　人によって、陰よりの体質、陽よりの体質というのがあります。
　女性は、陰よりです。男性は陽よりです。
　ですから、男性は、少し味付けが濃い目になります。」
　

　

　それでは、最後に一言お願いします。

　「子供に、厳しい食生活を押し付けると負担に感じるので、広い心で、向き合っていただけたらと思います。子供には、子供の付き合いもありますし。
　それから、野菜や穀物には、自然本来の味がありますので、それを味わっていただけたらと思います。」
　

　今日は、どうもありがとうございました。

　

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インタビュー・取材一覧

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