なのはな村, 無農薬, 無化学肥料

なのはな村の藤崎さん。無農薬無化学肥料の農業と福祉。

　今回は、なのはな村の藤崎さんにお話を聞いてきました。

　なのはな村では、知的障害者や自閉症の方々と一緒に無農薬無化学肥料の農業をしていています。
　藤崎さんは、学生時代に、精神病院で補助看護師のアルバイトをしていました。
　当時の精神病院のあり方に疑問を感じ、藤崎さんは自ら知的障害者のための「村」をつくることを決めます。

　１９８７年、知的障害者と土を耕しながら共に生活する「なのはな村」共働農場を設立しました。

　農業はそれは大変なものだった。
　当時、無農薬無化学肥料の農業は、あまり知られていない。
　しかし、一方で農薬が人体に与える影響は、少しずつ表面化していた。
　なんとか無農薬・無化学肥料の野菜を育てたいと努力した。

　梅北町で、自給自足の形で、障害者仲間１０人ほどと農業を始めた。
　最初は、本当にこれで食っていけるのか、不安だったという。
　「農業といえば土づくり。土づくり、それに限る。」
　藤崎さんは言います。
　なのはな村では、腐葉土を中心に、竹すみなどを混ぜて、自然のものを上手に組み合わせて、土をつくっている。最初は、虫に悩まされた。しかし、土づくりをやっていくうちに、不思議と虫はいなくなった。
　野菜を栽培すると同時に、「自然ようけい会」に入り、その中で色々と学びながら、鶏（にわとり）を育てて、卵の販売を始めた。鶏の卵があったからやっていけた。

　収入は、養鶏と卵、そして野菜の宅配だった。
　もちろん卵も自然にそった育て方。
　鶏（にわとり）のエサは、オカラとくず米が、中心だ。
　鶏は、もちろんお肉にもする。生肉、ウインナーに加工したりとかだ。

　今では、畑は１丁半、梅北には鶏が五部屋、畑が三反、田んぼが３０アールほどある。

　野菜の育て方は、無農薬・無化学肥料というだけではなく、多品種栽培にもこだわっている。
　今、野菜は５０種類、昔は７０種類くらいあって、お米から雑穀までやっていた。
　現在では、野菜はレストラン中心だ。
　そして、大事に育て物を加工することに力を入れて、障害者の仕事につなげるように努力している。

　
　なのはな村藤崎さん

　なのはな村オフィシャルサイト
　宮崎県都城市一万城町82号4番地
　0986-46-3737

インタビュー・取材一覧

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