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どんぐり1000年の森をつくる会, 大淀川, カシ, シイ, タモ, 都城市, 霧島
【インタビュー】どんぐり1000年の森をつくる会事務局の徳永さん。どんぐりで山づくり。
今回は、都城市を中心に、どんぐりの植樹をされている「どんぐり1000年の森をつくる会」事務職の徳永さんにお話を聞いてきました。
「どんぐり1000年の森をつくる会は、今年で14年目になります。今は、13ヶ所、面積としては2009年で43ヘクタールになります。植樹した木は、昨年で10万本を越えました。」
きっかけは何だったのでしょうか?
「最初のきっかけは、郷土民俗芸能の研究家である鳥集忠男(とりだまりただお)さんが、子供たちにどんぐりが発芽する様子を見せてあげたいと話していたのが始まりです。以前、市役所に環境を考える会というのがあって、その中で勉強会をしていて、鳥集さんと話をする機会があって、実際に行動に移そうということになりました。」
組織の仕組みはどのようになっていますか。
「会員さんと株主さんがいらっしゃって、会員さんは実際に運営に携われる人が集まっていて、株主さんは、どんぐりの株を買って下さる方たちです。年に1回行っていますが、だいたい作業には600人ほど来られます。 」
こだわりなどありますか。
「まず会員さんは、できるときにできることをやるということをモットーにしています。
それから、どんぐりは、都城の山でひろったどんぐりを育てています。やはり、この地で育ったどんぐりを使うのが一番、丈夫な木になります。」
種類は、どんな種類のどんぐりですか?
「アラカシ、シイ類が多いです。それとクヌギです。どんぐりには、常緑樹もありますし、落葉樹もあります。 植え方も、混在させて植えています。」
13年経って、変わってきたことがありますか。
「目に見えて変わってきたのが、最初に植樹した山之口の山です。谷が枯れていたのに、平成17年頃から水が流れはじめました。山に森が増えると、山が水がめの役割を果たしてきます。水も綺麗になります。
谷ができると、サワができて、そこにサワガニがでてきます。そしてサワガニを食べにイノシシが出てきます。どんぐりをエサにする生き物も、だんだん増えてきていると思います。」
どういった場所を選んでいますか。
「私たちは、国有林を80年借りて植えています。民間の土地でもお話をいただくことがあるのですが、木を植えると長い年月の管理などがあるので、難しいのが現状です。
植えている場所は、大淀川流域を選んでおり、大淀川流域の水を保持しようという目的でやっています。」
作業について教えて下さい。
「横浜国立大学教授で宮脇昭(みやわきあきら)さんという植樹の第一人者がいらっしゃるんですが、宮脇さんが来られたときに、言われたのが、やはりシイ、タブ、カシ類を沢山植えなければならないということでした。
宮脇式は、山に藁(ワラ)を敷いたりして、大変下準備に力を入れています。私たちの場合は、ボランティアになるので、自分たちでやれる範囲でやっています。
また、宮脇式では、ポットで育てていますが、私たちは土地を借りて、そこに種を蒔いて、じかに植えています。ポットで育てるのが理想的ではあるのですが、夏場の水の管理が大変です。
逆にいえば、じか蒔きだと、主根がまっすぐ伸びるので強くはなります。ただ植えるときに切らなければならないので、1割くらいは枯れるものもあります。
だいたい高さが1メートルくらいになった木を植樹するのですが、それを山まで運ぶのが大変な作業です。 」
それでは最後に次の植樹会について教えて下さい。
「次回は、3月21日に植樹会を行います。高城町有水で10号線から見えるところです。株主さまを1株500円で募集しております。会員さまも同時に募集しております。
できれば前日までに問い合わせをお願いします。当日には、ぶた汁をご用意しますので、マイ箸と御椀とおにぎりを持ってきてください。また、どんぐりを使った工作教室や環境学習として自然観察会なども行いますので、楽しみにして下さい。」
今日はどうもありがとうございました。
どんぐり1000年の森をつくる会 事務局 徳永さん。
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