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都城市美術館, 風景画の魅力, 収蔵作品展, 山内多門, 山田新一
インタビュー:美術館の長友さん。「~風景画の魅力~ 収蔵作品展をやっていますよ」都城で芸術が盛んな理由は?
絵を眺めると、自分を見つめなおすきっかけになったりしますよね。あと、心が落ち着いたり、ストレス解消になったり、それに、歴史や文化まで関心がでてくると、自分が一回り大きくなれたような気もします。
今回は、美術館でお仕事をされている長友さんにお話を聞いてみました。現在、開催している「収蔵作品展」や都城での芸術のこと、長友さん個人についてなどなど。
記者「まず、今回の展示会について教えて下さい。」
長友さん「都城美術館では、毎年4回、常設展をしていて、今回は3回目で、風景画に注目していて、1000展ほどある収蔵品の中から、30名の作家の作品51点を展示しています。来年は、1月15日から2月14日までです。」
記者「年代では、どれくらいからありますか」
長友さん「大正から平成まであります。」
記者「都城の絵が多いですか。どんな絵が多いですか。」
長友さん「都城美術館が南九州をテーマにしていますので、南九州で活躍された方の作品が多くて、作品には都城をテーマにしたものから、洋風なものまで、具象から抽象までありますし、あと彫刻もあります。」
記者「有名な絵というか、これは見ておきたいという絵がありますか」
長友さん
「昭和の始めのころ、都城市民会館の前に須田記念館という洋風の建物があって、そこに山内多門の『金剛山』や山田新一の『湖上客船』などが飾られていました。須田記念館では、当時、ダンスやパーティが開催されていて、そこに飾ってあったんです。そのころ見ていた方々が、感慨深げに懐かしいと、おっしゃって下さいます。」
記者「他に何かありますか」
長友さん
「都城美術館の初代館長である野口徳治の絵が36点展示されています。これは、すべて霧島を描いていて、各地から見ることのできる様々な霧島なので、とても見ごたえがあると思います。」
記者 「都城は絵を描く方が多いと聞きますが、歴史的な背景とかありますか?」
長友さん
「ご存知のように鹿児島は、日本の近代美術の礎を築いた画家を沢山輩出しています。そして実は、その画家たちの師を遡っていくと都城にいきつくと言われているようです。それと、都城では、六月灯には灯ろうに絵を描き、奉納したりする文化がありますよね。現在でも神社のある地域の子どもたちが絵を描き、灯ろうを奉納していますが、都城地域ではずっと昔から絵、「美術」が何か特別なものだという文化があったのだと思います。」」
記者「最近、嬉しかったこととかありますか。仕事のうえでもプライベートでも。」
長友さん
「小学生が学校が終わってから美術館に寄るようになって、それが常連客になって、しょっちゅう遊びに来て下さいます。それが今とても嬉しいです。きっと、大きくなってから、同じ絵を見たときに、また違ったふうに感じるんだろうなと思うと、とても楽しみです。」
記者「それでは、今後のことなど教えて下さい。」
長友さん
「(しばらく考えた後) やはり経済状況も厳しいですし(なかなか他から持ってくるのが難しいようです)、今ある収蔵作品が市民の宝物だと思うので、今ある作品の価値をできるだけ知っていただけるように努力していきたいです。」
記者「それでは、最後にPRなどありまたらどうぞ。」
長友さん「入場料無料なので、身近な美術館として、どんどん利用してもらえたら嬉しいです。」
記者「今日は、どうもありがとうございました。」
※一般には館内では撮影は禁止されております。ご注意下さいませ。
インタビュー・取材一覧
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