山, 森, ネイチャーガイド, サルナシ, キッコウハグマ, ムラサキシキブ, 森林浴, 森林散策 ,グリーンツーリズム

　ネイチャーガイドさんと山登り。日本で一番、高い池。

　日本は自然豊かな国。
　自然に恐怖を感じることもあけど、自然から豊かな農産物をもらってきたので、日本人は自然には感謝の念が強い。

　そして、日本人は自然に感謝の念を示し、自然には神様がやどると考えるようになった。

　山には山の神様が、川には川の神様が、木々には木々の神様がやどっている。

　だから自然の中で、私たちは神々に守られているような感覚になる。

　登っている途中から見えてくる山に大浪の池（オオナミノイケ）がある。日本で一番、標高の高いところにある池だ。
　大浪の池には、ある伝説がある。

　その昔、ある山の麓に、庄屋夫婦が暮らしていました。
　何ひとつ不自由なく暮らしていましたが夫婦は子宝に恵まれませんでした。
　夫婦は御山に願をかけて、やがて美しい玉の様な女の子を産むことができました。
　名前を「お浪」と名づけ大事に育てられ、それはそれは美しい娘へと成長しました。１８歳の春になると、降るような縁談がありましたが、さびしく微笑み、ただただ泣くばかり。
　とうとう病気になりやつれてしまいました。お浪は月の輝く晩、山の奥に行きたいといって聞かず、父親と深山のほとりに来ました。
　そして、突然お浪は池に身を投じてしまいました。
　嘆き悲しみ狂わんばかりに名を呼ぶ父親に２度とその美しい姿を見せることはありませんでした。　

　お浪は、この池に住む竜王の化身だったのです。
　それからこの池を「お浪の池」と呼ぶようになりました。

　
　山に登ると天が近くに感じる

特集：　『ネイチャーガイドさんと山登り。』