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フォレスト・サポーターズ,坂本龍一,京都議定書,モアツリーズ

坂本龍一さんが今ある森に手を入れる重要性を指摘しています

 

 日本の国土を守り、美しい森林を次世代に引き継いでいくために「美しい森林づくり推進国民運動」が始まっている。日本が、京都議定書で定められた温室効果ガス[二酸化炭素(CO2)]6%を削減するためには、その約3分の2にあたる3.8%は森林で吸収しなければならないという。

 そこで、森に手を入れ、使い、育てるというサイクルを取り戻し、森林本来のチカラを発揮させることで森林との関係をよみがえらせるための活動をしている人達「フォレスト・サポーターズ」が、2009年3月に港区エコプラザにて記者発表を行なった。

 すでに、高知県内での森林整備を支援するなどの活動を行なっている坂本龍一さんは、今回の取り組みの重要性を次のように語っている。

  「日本は建材として売るために、戦後に杉をいっぱい植えたんですね。それから50年ぐらい経って、経済成長して、その当時に植えた木々が使えるころになると、そうした植林は使われず、海外の安価な木材を使ってきてしまった。これは本末転倒で、今では植えられた杉のほうも悲鳴をあげて、種の保存の危機を感じてたくさんの花粉を出すという悪循環に陥っている。植えてあげたら使ってあげるべきだ。放置されている森は日光の入り度合いが少なく、二酸化炭素吸収量も少ない。温暖化のスピードが速まっているから、これから新たな森をつくっても間に合わない。だから、今ある森に手をかけて、森全体を健康にしてあげないといけない」

  また、日本の不況にも触れて「今、林業をはじめ農業、漁業は担い手がいない。若い人は、ぜひ森に入って欲しい」とコメントした。

 なお、温室効果ガス排出量6%のうち3.8%を担う森林吸収源対策の重要性を覚えてもらう為に、「3.8%→3月8日」を『フォレスト・サポーターズの日』とし、次世代に向けて森林を守る国民運動を行なっている。

 

フォレストサポーターズ


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